幾星霜

わたしのため、書き置き

【自分語り】好きなものを共有したくない

わたし基本的に自分のほんとに好きなものを誰かと一緒に楽しむのって嫌いなんですよ。だって温度差とかあるじゃないですか、同じもの好きだったとしてもそれを楽しむ温度はそれぞれ違うし、その温度差で相手が高ければ自分は冷めちゃうし相手が低ければ気を使って楽しむどころではなくなる。


誰かと一緒に楽しめるものだってあるけど、それはもうコンテンツとしては楽しみ尽くして、味わい尽くした次のステップとして「共有」という楽しみ方の段階にたどり着いただけであっていまそのものに熱を上げて楽しんでるのを共有しているわけではないんじゃないですかね。
だから私は好きになったものを誰かに教えたくないし、教える相手は適度に自分とは好みがズレた相手にしてます。というか、仲の良い数人は昔好きだったものや経てきた歓喜を共有していて現在進行形でハマっているものは違うみたいな子達ばっかりです。


これが、なんとなく同担拒否に繋がる部分もあるのかなって私は思います。
自分の楽しみ方だけを、自分の世界の中だけで楽しみたいから他人がいるだけで純粋にコンテンツを追えなくなるしそれが嫌。その「他人」にはコンテンツの発信者も含まれていて、たとえば俳優やアイドル、作家の握手だったりサインだったり、接触系のイベントがこわいのは「私」と「作品」という2人だけの関係・世界に作者という他人、しかも他人の中でも作品に絶対的な権力を持つ神のような存在が介入してくることで乱されるのを恐れている表れなのかなとも思ってます。

 

こんなことを言いながらも好きな作品を想像した作者のことは大抵好きになるので、他人の介入を恐れるわたしを会いたい接触したいミーハーな私が殴り飛ばしてイベント参加しちゃうんですけどね。

ドラマ【遺産相続弁護士 柿崎真一】読売テレビ2016夏

遺産相続弁護士柿崎真一、けっこう面白かったなあ。


脚本はどちらかというとオモシロクない方なんだけど、会話のテンポの良さが見てて気持ちが良くてクセになる。

それに加えて音楽とセット、衣装もすごく良かった。三上博史のベージュのスーツ、ベスト姿は色気と紳士さと胡散臭さが合わさって凄くお似合いでした。


ハナちゃんの衣装なんて毎回かわいくて、60年代風レトロなワンピースにアクセサリー、ヒール、髪型何から何まで好みで見ながら悶え死にそうになってた。MILKの葡萄の神話ワンピもだし、ログワンピにエナメルパンプス、ソックスの組み合わせは最高やね。衣装さん?スタイリストさん?にこういうコーデだけの本出して欲しい…

 

こういった私立探偵もの(ここでは弁護士)ワクワクしていいね。好き。

それに、なにより柿崎真一のキャラクターがまあかっこいい。三上博史さんはこういう飄々とした掴み所のない役が似合うね、こわいのも良いけど。

 

豊原さんは相変わらず色っぽくて少し悪そうなダンディズムがもう…もう…わたし本当に大好きな相手に対しては語彙力無くすから上手く言えないけど、十文字疾風超えました。十文字疾風を超えました!!!!!!!!
サスペンダー、オーダーメイドのスーツが毎回ビシッと決まってて最高でした。シャツもストライプだったり可愛いのが多くてそれに合わせたネクタイがいつも粋でかっこよかった…
白いネクタイがあんなに似合う人豊原さんだけだよ!あのブルーのサングラスがあんなに似合うのも豊原さんだけ!!肩がけのジャケットとサスペンダーの隙間があんっっっなにセクシーなのも!!!豊原さん!!!だけ!!!!

 

はーかっこよかった…華ちゃんとちょっとアヤシイ距離感なのもみててドキドキした…あんなかっこいいダンディなお兄さんいたら周りの男の子なんて視界に入らなくなっちゃう。 

豊原さん本当に好きやー…これから毎週見られなくなるって考えるとツライ。
DVDbox買うしかない…ということでDVD出るらしいよ。2万かあ…ドラマなら濱マイクか大川端探偵社のDVDboxがほしい…。その時の私のお財布事情に任せます。

 

総括すると、一話完結でキャラクターもストーリーのテンポも衣装も音楽もめっちゃかっこいい今期一番好きなドラマでした!!毎話オチがどれもいい話風でそれだけがあんまりすきじゃなかったけど。

こういうドラマがワンシーズンに1つは欲しいなあ。

 

余談だけど、最終話。
柿崎先生の「死んだふり」演出はちょーっと悪趣味かなって思いました。ほんとに母親に死なれた娘の前で父親が死んだふりはハードすぎるでしょ。しかも祖母が撃って。
和解したみたいでよかったけどさ。

娘のミナミちゃん役の鈴木梨央ちゃん、まーーーー可愛いね。可愛い。いい子役さん。
前の前の回はゲストやましげさんだったね、録画し忘れてゼミ合宿の行きの電車の中ひとりGYAO!で見てました。やましげさん最近ヒゲはえてるのなんでや〜可愛いけどwなんかの役??最近追えてないからわからない、、

f:id:JillGall:20160923021433j:image(今週のドラGO!でヒゲをいじられたやましげさん)


あとひとつ。
なんとなく気になって調べてみたんだけど、演出(兼監督)は"白川士さん"。ドラマの演出家さんのことはそんなに気にしたことなかったからお名前とか全然知らないんだけど、なんと『闇金ウシジマくんseason2』と『エリートヤンキー三郎』の演出もされてた方でした!!
びっくり!!やっぱり好きなのかな、どっちも私の人生に多大な影響を及ぼした大好きな作品です。これからはちょっとお名前気にして追ってみようと思います。白川士さん、覚えた。

 

柿崎真一面白かった。
スタッフの皆さんもキャストの皆さんもお疲れ様でした!
こういう作品、またみたいなあ。

【好きなヒト】冠徹弥さん vol.1

最近、好きなものに於いて点と点が繋がることがすごく多い。
それは小さな頃に好きだったものが20歳になった今好きなものと実は大きな共通点があるとか、全く関係がないと思っていた2つの今好きなものが実は繋がっていてまさにこの瞬間コラボ企画が発表されたりといったことである。

 

今年一番驚いたのは、小学生の頃に見て大好きだった実写映画版デトロイトメタルシティの劇中歌SATSUGAIの歌唱を担当しているのがなんと劇団☆新感線の音モノで活躍するあのTHE冠・冠徹弥さんだったことだ。


私は小学校高学年の頃に初めて映画版デトロイトメタルシティを見て以来中学を卒業する時期までカラオケで必ずと言っていい程毎回本気を出してSATSUGAIを歌っていた。高校生になってからはこの歌詞が同行者を引かせることに気づき一人の時以外は歌はないようにしたものの、ずっと好きな曲のひとつである。
SATSUGAIをはじめ、スラッシュキラーやグロテスクが入ったアルバム魔界遊戯をiPod nanoにいれ登下校中の地下鉄で聞いていたのはなんとも懐かしい記憶だ。
そんなSATSUGAIを私はなんの疑問も持たず、本当にヨハネ・クラウザーII世が歌っているものだと思っていた。言ってしまえばこの曲はクラウザーさんのものであることは間違いなく誰が歌っているかなど考えるという考えがそもそも無かったのだ。

 

中学を卒業したあたりからメタルと並行してテクノポップにハマり徐々にメタル音楽から離れ始めた。もちろん魔界遊戯を聞く機会も減り、DMCは昔好きだったバンドとして記憶の底に仕舞われていった。ちょうど同じ頃、通っていた高校の演劇部宛に野田秀樹さんのNODA・MAP『THE BEE』の公演チケットが届いた。成り行きで演劇部部長をしていた私はそれをきっかけに本格的に観劇にハマりだし数年後たどり着いた劇団☆新感線で、彼の歌声に再会した。

実を言うと最初は彼がヨハネ・クラウザーII世の歌声を担当した歌手だとは気が付かなかった。
ただ、彼の歌声がとても好きで、『五右衛門VS轟天』のサウンドトラックCDを今度はiPod touchに入れ特にお気に入りだった"京都炎上"を繰り返し聴いた。
『五右衛門VS轟天』の大阪公演が終わって数ヶ月経ったある日ふとこのCDだけでは物足りなくなり、彼の本職であるメタルの曲を聞こうと何気なく「冠徹弥」と検索した。そこで目にしたのがヨハネ・クラウザーII世のアテレコについての記事だった。その時私は雷に撃たれたような感覚を覚えた。ああ、好きなものからは離れられないのだ、無意識のうちに惹かれいつでも再び出会ってしまうのだと。


さらに先日冠さんのツイッターを見ているとまたあらたな発見があった。なんと、アニメ・ギャグマンガ日和のエンディングテーマを歌っていたのも彼、冠徹弥さんだったのだ。あまりの驚きに本当に目が点になったかのようだった。ギャグマンガ日和は私が小学校高学年から中学生まで学校でとても人気のあった勿論私も大好きなアニメのひとつである。こんなところでも出会っていたなんて、しかも今この時その事実を知るなんて、夢にも思っていなかった。
ここでも、好きなものからは逃れられないと強く感じた。


何度も無意識のうちに冠徹弥さんの歌声を求めていたのかもしれない、これからは彼を彼として追い求め支えるいちファンとして付いていきたいと思う。

劇団☆新感線秋興行VBBも大阪千秋楽で彼の歌声をまた聴けるのを楽しみにしている。

 

今回は、実はとても思い入れの深い大好きな歌手・冠徹弥さんについて記したが他にもこうした驚きの繋がりはまだまだある。
観劇記事の合間に少しずつ書き留めていきたい。

【自分語り】アングラに惹かれる理由

最近、闇金とか風俗とか援交、不倫、ヤクザ、暴力、みたいなテーマの作品が凄く好き。

その理由がなんとなくだけど分かったから、忘れないようにメモ書き。

 

きっと私にとってこういう世界こそいちばんのファンタジーだったんじゃないかなって今強く感じてる。
やっぱり現実世界では似たような嗜好で似たようなものが好きな人がやっぱり集まるわけで、私にとって大好きな虹色の雲やユニコーンはもう手垢の付きすぎた、私だけの世界じゃないものになってしまったんだと思う。

だからこそ本当に一人の場所が欲しくて、誰の影も気にせずのめり込めるフィクションが欲しくてアングラな世界にのめり込んでしまったんじゃないのかな。

もしかしたら、これをフィクションとして楽しめる安心感もあったのかもしれない。

でも最近普通の大学生だった友達がキャバクラで働きだしたり、消費者金融に借金のある知り合いができたりして、少しずつファンタジーが現実を侵食してきはじめてきた。

今のわたしは、これが異世界のお話だったのにじわじわ現実に混じり出してそれに気づかない間に慣れてしまいそうな自分が凄くこわい。

私は私のことを温室育ちの箱入り娘で、今立ってる場所も通ってた私立中学の教室と同じようなとこだと思ってたけど私はただ外の見えない生きやすい箱に閉じ込められてただけで、どんなファンタジーも実は側にある現実だってことをずっと知らなかった。

朝まで飲み明かしてみたり、知らない人と遊んでみたり、そういうのずっと憧れてたけど、もし手に入れたら「こんなもんか」って思ってしまいそうで、憧れは憧れのまま置いておくのも1つの道かもしれない。

そんな風に思う20歳の秋。

投稿予定の感想

*崩壊シリーズ「九条丸家の殺人事件」

*ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン

ヒトラー、最後の20000年 ほとんど何もない+イヌケラ大阪vol.2

野村萬斎マクベス

*映画「愛の流刑地

*映画「新宿スワン

*美術展「岡崎京子展」

 

暇ができしだい更新していきます。

映画は暇すぎて月10〜20本くらい見てるから逆にだるくなってくるやつ。

劇団☆新感線【乱鶯】2016.04.13(初日),21,25,30(千秋楽)

4ヶ月以上前の乱鶯の記憶を引っ張り出して書いてます。

私は大阪公演初日、中日の21日25日、千秋楽の計4回観ましたー。

 f:id:JillGall:20160907032040j:image

 

今回の感想は…舞台よりもガラガラの3階席が印象深かったです…最後列に閉じ込められたヤングチケット勢がガラガラの前5列を見ていつも悶々としてました。
座席移動したいと申し出るおばさま見かけるし。

 

とにかく内容は、ブラック…?
1幕オープニング以降ずっとスチャラカポンッ♪スチャラカポンッ♪みたいな日常パートが続き、2幕半ばに突然斬り合いが始まってばたばた人が死にます。

 

え…ブラックってどのへんが…??って思ってるところに急に人が死に出すから、ブラックってこれのことかー!!?!?とただただ脳内ツッコミ。

 

内容は個人的にはなんともとっかかりのない、可もなく不可もなくな時代劇でした。

 

4回観に行った意味はあったんだろうか…

 

 

乱鶯を私が好きになれなかった理由はいくつかあるんです。

無駄に長い説明的日常シーンとか、居酒屋でのちょっとコントっぽい揉め事とか、小橋様の天然ボケ連発とか、、、

その中で最も大きな部分を占めるのが主人公である鶯の十三郎!!!!!

仲間を皆殺しにされて命からがら逃げ延びた過去を持ち、足を洗った今は恩ある鶴田屋で謎の豆腐料理創作に励む板前さん。

未亡人の女将さんをおばけの粟根さんに代わり守ることが使命って感じのかっこいい古田さんです。

 

しかし、この設定は仮の姿…

実のところ、女将さんのこと大事にしてはいるもののスリルと盗人家業から逃れられない!のめり込んでいく根っからの盗賊!!!

 

十三郎の行動のなかでも私が最も許せないのは、もうずいぶん前に大千秋楽迎えてるから言うけど、クライマックスのシーンで仇討ちのために黒幕である黒部を呼び出す場面…

 

仇討ちはずっと十三郎が逃れられなかった業だから仕方ない、仕方ないけど、その場所になぜ女将さんが大事にしてる鶴田屋を選ぶのか!!!!なんでや十三郎!!!!!

 

女将さんとこれから2人で幸せに暮らしていこうねみたいな言葉を交わしながら、1人仇討ちを決行するのもなかなか十三郎という男の本質を表してるような気がします…

仇討ちなんかしたらきっとこのまま鶴田屋の板前として働けなくなる、そうしたら女将さんが如何に悲しむか十三郎は痛いほどよくわかってるはず。それでも盗みと殺し合いの世界から逃れられへんのか十三郎…

 

こんなかんじで私は十三郎が好きになれませんでした。

他にもなぜ砂吉に偽物の間取り図?を渡さなかったのかとか気になる部分は多々あります。

 

かといって悪いとこだらけだったわけではございません。乱鶯、グッと目を惹くシーンもたくさんありました、中でも今回は兎に角橋本じゅんさんが最高でした…。

元々新感線ネタものが好きな私にとってじゅんさんは轟天やらゴジローみたいな肉体派おもしろお兄さんのイメージが強い方でしたが、こんなにも…こんなにも冷たくて悪い役が似合うお方だったなんて…

 

じゅんさん演ずる火縄の砂吉は兎に角外っつらが良くて裏でえげつない事をする根っからの悪党。眉がなく冷たい印象を受ける表情と飄々とした態度がとてつもなくセクシーで、所作の1つ1つに悪役の色気が醸し出されている素敵なキャラクターです。

 

人身売買やら無用な殺生やらやっていることは本当に容赦ない外道ですが、甘いものが好きで出るシーンごとにお饅頭やら飴やら違った甘味を食べててそれのなんて愛らしいこと…

 

じゅんさんがブログかパンフレットで砂吉はタフ&ハードな役だ、本気の悪党を演じると心身に負担が大きいと、しかし同時に楽しんでやってると仰っていて砂吉と向き合うじゅんさんの姿勢からなんだかもっと橋本じゅんさんを好きになった気がします。

 

ストーリーに色を添える悪役としての砂吉を好きになると同時にいち個人としての砂吉に興味を持ち彼の過去や、美学などそういったものを想像するのがすごく楽しかったからこそ乱鶯を見続けられたと私は思っています。

実際3時間オーバーで毎回学校帰りに観に行ってたせいでウトウトするシーンはあったけど砂吉の場面だけは目ギンギンだったし。

 

脚本の中で生かされている砂吉に対して描かれていない部分を補完し舞台上の姿から観客に想像させる、人間としての奥行きを持たせるところはさすが名俳優さんです…

 

普段は古田新太さんが死ぬほど好きな私ですが、新感線作品においてはじゅんさんの虜です。

 

客演の大東駿介さんはちょうど今年の2月に劇団鹿殺しの「キルミーアゲイン」で観てすぐだったので、名前に親しみはあったものの、イケメン覚えられない病発症して最後までまったくピンと来なかったです…というか梅芸3階からピンとくる方がおかしいよ!遠いし!!

キルミーの時はシュッとした少し古風なお顔の殿方という印象でしたが、ちょっと抜けてる王子様的役所の小橋様を演じているのを観てなんとなく印象が変わりました。ああいうシュッとした方って和装が似合いますよね…

 

今回好きだった役は火縄の砂吉、丹下屋の女将、番頭さんかなあ。

いつもの新感線ぽさが抑えられてた分見慣れたメンバーに馴染みのあるノリの安心感が凄かった。

2幕の始まり方が好き。

 

乱鶯、結構ボロカスに言われてたみたいだけどそんなに悪くもなく新感線の新しい一面が観れてまあ良かったかなって具合でした。

 

VBBは大阪千秋楽取れてるから楽しみ…!!!!

 

 

 以下、iPhoneに書きなぐった感想メモ供養

 

4/21
1幕おわりー!なんか今日古ちんめっちゃ噛んでない…?わかっただけでも4回くらい噛んでたんだけどwでも最初の殺陣のキレめっちゃ上がってた気がしてテンション上がった!十三郎おじいちゃんやんけ!!って思ってたけど、ちゃんとカシラ感でてた。

先週も思ったけど、オープニング演出ゲロかっこいいやばいすごい。やっぱ映像演出とセットの演出好きだなあ。勢いあるよね。あと夜中のCMとかでよく聴いてた音響?テーマ曲?のロングバージョンいいーーよいーーー

あととにかくじゅんさんの悪役いい〜〜😳

眉間にシワ寄せて左の口角だけ上げて笑う笑い方最高だよね。これぞ悪役!!ってかんじ…。男装の女の子助けた時の「待ちぼうけはごめんだぜ!」ってセリフ言う柔らかな表情からの直後お頭って手下に呼ばれた時の表情の変化やばいね。豹変ってこの事か!笑


一回目じゃ気づかなかったこと
①丹下屋に火縄の砂吉一味が攻め込んで手下的な人たちがワーッて暴れてる最中、川原さんとインディさんが肩組んで丹下屋の人たちが殺されていくの見ながら笑ってた。2人が仲良しな描写全然ちゃんと見れてなかったから見つけた瞬間ふふってなった。
②丹下屋の人たちが惨殺されていくシーンで、丹下屋の主人がお幸さんをかばって殺されてて、うぅ〜丹下屋のご主人〜;;ってなったし、その直後丹下屋の番頭さんがさらに少しお幸さんを庇うように後ろにやる仕草してアアーつらいーー;;;ってなった。お幸さん愛されてるなあ。
③お幸さんが刺し殺されるカットの「もうだれもいねぇよ…!」ってセリフめちゃくちゃ好きかも…砂吉の冷たさが際立ついいせりふ…殺す相手のことちゃんと人間として認識してるとも取れるし、砂吉がどんな人間か少しわかる気がする。

あとインディさん刺殺SEのヌグヌグメリメリって音、結構グロくて苦手です。

 


4/30千秋楽

やっぱ1幕最後の鶴田屋のシーンは眠くなっちゃうなあ…ちゃんと睡眠とってきたのに。

オープニング演出の同心と盗賊が町中駆け抜けて斬り合うシーン、すべて黒部の掌の上と考えると面白いなあ。あと源三郎腹立つなと思ってたけど、一周回って愛着湧いてきた。

あとあれ、どのタイミングか忘れたけど一回目の回向院のシーンでじゅんさんが左手を袖から抜いて胸元から少し出す仕草する時、今日くちびるに少し触れててそれがすっっっごく色っぽくて…砂吉反則や…

十三郎と砂吉が初めて回向院で会うシーンで砂吉が舌ぺろってしてたのはぁかわいい;;ってなった。やっぱり今回砂吉が一番かも。

乱鶯1幕、谷風見に来たお嬢さんを川原さんインディさんが連れて行くシーン初日は無理やり引っ捕えて連れてってたよね……?21か25日に見た時から普通にお声をかけて楽しげに歩いて行く(しかも川原さんの顎クイ有り)に変わっててびっくりとともに少しときめいた…

あとおりつの隠れた襖を開けるシーンの勝太郎と源三郎のジェスチャー追加されてたよね…?あと忘れてる変更点ないかな…

 

あと、やっぱおりつが引き込み役やったんかなあ、、おりつ悪い子やな。小橋さまが死んだときの錯乱のしようはほんまやったんかな。
引き込みをしてくれたら小橋は殺さないって砂吉達に言われたのかも。どうだろ。

乱鶯、1幕1時間、2幕2時間やのに2幕の方がずっと短く感じた。ストーリーの展開が目まぐるしいからかな。1幕は日常描写が気だるくて勘助さんと十三郎のシーンは4回中3回はうとうとしてました。

邦画【愛の渦】2016.07.24チャンネルNECO

映画『愛の渦』

 

これなんなんやろ。

愛の渦見て欲についてぐるぐる考えてる。やっぱどうしても私には気持ち悪く見えるねんなあ。本能とかそういったサムシングは動物臭くて。人体キッッッショってみんなならん???

 

出演者が柄本時生さん、田中哲司さん、新井さん、滝藤さん、麦ちゃんってことで完全にキャスティングの好みと邦画的ディストピア感に釣られてチャンネルNECO日本映画専門チャンネルで見たけど、殺伐としてそうで殺伐としてない、ちょっと殺伐とした割り切り乱交パーティーって感じやった。

 

あらすじは、会員制ハプニングバーに集まった初対面の男女数人が朝まで取っ替え引っ替えセックスしまくり情が湧いたり揉めたりヤったりみたいな。

 

とにかく田中哲司が最高やなあ。出番自体は少ないのに、ぴりぴりした支配人の空気がすごくセクシーで、脱いでなくても一番色気を感じた。

店側の人間で言えば窪塚洋介も、本人自体不思議な空気を持った人やからこの客たちから一歩離れた、というか一歩分宙に浮いたようなキャラクターがぴったり合ってたように感じた。TOKYOTRIBEのときも思ったけど窪塚洋介、ちょっとスピリチュアル味があって好き。

 

なんというか、スーツも制服も脱いで仕事も家族も忘れて、ごく人間的な生活を全て投げ出してセックスする人はもう剥き出しのアニマリズムに人間性を吹き飛ばされて動物であるといっても過言ではないんちゃうん?

 

でも一通りヤッたら性欲回復するまで世間話したり、そういう部分から人間って真に動物にはなられへんのかなとも思えて、ムズカシイ。

性行為は本能的なものやけど、やっぱどうしても人間的な生活の中にあるもので私たちは獣のようになんて言っても本物の獣にはなられへん、のかな。それっていいことなのか、悲しいことなのか。私にはわかんない。

 

ハプニングバーで性行為を目的に集まった割り切りメンバーなはずやのに気づいたらニコイチ的な精神性が生まれててヤキモチ妬いたりそういうの、邪魔くさいよなあ。だからみんな性欲と感情の中で揺れ動いてわけわからんことになるんやろうな。

 

セックスの結果は結果でも、ただただ性欲の解消として集まった人間同士に生まれた人間関係っていう副産物と窪塚さん演じるスタッフに出来た「子供」はものすごく遠くて、セックスって行為自体は動物的でも人間的でもなくて、あとから私たち人間がつける意味次第なのかなって少し思った。

 

あと、役者さんはみんな凄く良かった!

門脇麦ちゃんの醸し出すあの雰囲気はひきこまれるというか、ちょっとしたドラッグみがあるよね。新井さんはシンプルにえろいし軽い雰囲気がちょっとこわいしそこがまたよくて、時生ちゃんは金髪パンク仕様で出番は少なかったけどそこそこインパクトがあって時生ちゃん大好きマンとしてはめちゃ満足でした。

 

愛とか性について悶々としてるなら一見の価値あると思います。

 

これ観たあと気になって大阪のハプニングバー事情についてちょっと調べてみたけど、ほんとに危険と隣り合わせ臭いし(身バレやら待ち伏せとかプライバシー系のものから病気まで)しかも映画見てるだけで息詰まりそうやのにこんな空気一晩中体験するとかやばすぎやと思った。アングラ性産業はまだ早いなと心から感じた二十歳の夏でした。

 

自分みたいに勇気ない人間が勇気出しちゃった時の微妙な空気感とか、ベッドまできた時の行為までの流れとか、ほんとに嫌になるくらいリアルで生々しくて、それが良かったり悪かったり、、、とりあえずみんな見て。