NHK【100分de名著「ソラリス」第3回】2017.12.18
100分de名著「ソラリス」第3回みた。
以下感想メモ書き。
幽体ハリーはクリスの愛を受けてクリスへの愛を深めたけどクリスの愛は本当は自分以外に向かっていることに気づいて、クリスからの愛を求めず自らがクリスを愛することを選んだってことだよね??
愛〜〜!!!!
伊集院光が元カノの例えを出してたけど、どちらかと言うと後妻の方がしっくりくるかも。誰かの身代わりに受ける愛だし。
誰かを愛するには愛すべき特徴というか個性がないといけないもんね。ここでの幽体ハリーの個性は「ハリーじゃない」ってとこにしかない。クリスは「自分を愛する人」という概念に愛着を感じているだけで、それは幽体ハリーじゃない。
幽体がハリーのデータを拒否してるってことはハリーではない自分を愛して欲しいっていう自己主張だけど、ハリーを求めているクリスを試す行為でもあるよね。幽体ハリーはクリスの記憶に担保された存在なのに、自分の存在の根幹を支える人物を試すなんて、なんか主客転倒
幽体と幸せに暮らすのの何がいけないんだろう。スナウトの言う通り幽体は己の鏡だけど実際思考をリンクさせることの出来ない我々人間は相手の情報を蓄積してそこから主観で相手の像を作り出すことしか出来ないんだし、実態を持たない幽体と実物に大きな差なんてないのでは?
でもそれを継続するには幽体を実体と認識してなきゃいけないわけで、ソラリスから送り込まれた幽体だって自認した時点で幽体を実体と思い込んでの共存は不可能ってことだよね。ツラ。
ソラリス第三回の感想終わり。
ハリーポッターの望みを写す鏡とか、ナルシスが見惚れた湖面とか、自分の持つ理想に耽ってちゃダメだよみたいなん外国の人好きな。