ピーターラビットのスリッパ
ピーターラビットがスリッパを履いていることに気づいたのは
展覧会のチラシを手に取った時だった。
うさぎと暮らすようになってから、
うさ飼いの人が描く絵が分かるようになった。
もし私の小さなうさぎにもスリッパを履かせることができるなら
きっとそうしていたと思う。
ソアホックが心配だし。
大切な小さないのちに、
服を着せて、スリッパを履かせて、身を守るために大切な言いつけを伝えるはずだ。
わたしは私の小さなうさぎに日々甘えては癒されているけど、
飼い主として毎日気を張って、命を守る決意を毎秒更新しながら生きている。
もちろん疲れることもある。
自分以外を守りながら生きるのは、
対象が大切であればあるほどくるしい。
そのくるしみを受け入れて、愛すべき日々を過ごしている。